アルバニア小規模農家の金融包摂

顧客の声を聴く・能力を高める・顧客に届ける

プロジェクトについて
アルバニア国小規模農家金融包摂プロジェクト (Financial Inclusion of Albanian Smallholders 略称FiAS)は、(独)国際協力機構がアルバニア国財務経済省と協力し実施中の技術協力プロジェクトです。プロジェクトはアルバニア農村部の小規模農家の金融包摂の推進を目指し、農家のニーズに対応した新規の金融サービスや非金融サービスの開発を進めています。プロジェクトではアルバニアの農村部に広範な顧客ネットワークを持つFED invest貯蓄信用協会をカウンターパート機関とし、FED investの能力強化を通じてプロジェクト目標の達成を目指しています。
アルバニアの農業と小規模農家の現状
  • アルバニアの国土の42%が農業に使用されています。
  • アルバニアのGDPの 20% を農業セクターが占め、全労働人口の50% 弱を雇用しています。
  • アルバニアの農家の86%は2 ha以下の土地を所有する小規模農家です。
  • 女性は農業人口の50%を占めていますが、家長として農業を営んでいる女性はわずか6.5%です。
  • 小規模農家が直面している課題:

  • 30%の労働人口が農業に従事していますが、 小規模農家は公的な融資サービスのわずか2%にしかアクセスを持っていません。
  • その結果、
  • 11%の農家しか電動の機械を使用していません
  • 50%の農家しか肥料を使用していません
  • 耕作地の48% しか灌漑されていません
  • 農産物や農業投入材は主に地元の市場で取引されています。しかし全体の生産量のたった12% しか販売されていません。

ソース: FAO、2018年。、小規模家族農場、国のファクトシート、アルバニア、 http://www.fao.org/3/i8914en/I8914EN.pdf FAO。 2019年。アルバニアの小規模農家と家族経営の農場。 カントリースタディレポート2019。ブダペスト。

変化の理論

顧客中心主義アプローチに基づいて開発され、提供された適切な金融サービスを小規模農家が利用し、現代的な農業生産技術についての支援を受けることができるようになれば、顧客である小規模農家にとって価値が生まれ、その結果、FED invest(金融サービス提供パートナー)のビジネスの価値が増大し最終的にはより大きな社会経済的な価値をアルバニア国内に生み出す

FED invest: 金融サービス提供パートナー

1992年以来アルバニアの農村部、都市辺境部の人々に金融サービスを提供し続けています

全国的なネットワーク

3つのアプローチによる5つの主要なアクション

顧客の声を聴く

顧客中心的な 組織文化

活動 1. 顧客中心主義を目指した組織変革

活動2. 投入材支援スキームによるCOVID 19対応

能力を高める

能力強化

活動3. 金融教育・デジタル教育(デジタルウィンドウプロジェクト)

活動4. ABAセンターを通じた農業技術情報・市場情報の提供サービス

顧客に届ける

テクノロジーの強化

活動 5. 顧客のニーズを聞き、リーチするためのITインフラのアップグレード

ABAオンラインを通じた農業技術情報・市場情報のデジタル提供サービス

顧客の声を聴く:顧客から学ぶ

活動 1.

CGAPの顧客中心主義ツールの活用

FiAS プロジェクトの活動は「顧客中心主義」に基づく5つの柱のもとにデザインされています

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顧客中心主義モデルに基づくリーダーシップと組織文化の醸成

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会員中心の活動

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新しいアイデアやツールを用いたスタッフの能力強化

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サービスのデザインとデリバリーに顧客の体験を反映

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会員1人1人への価値の提供がED investにとっての価値を生み出す

FiAS プロジェクトの活動は「顧客中心主義」に基づく5つの柱のもとにデザインされています

リーダーシップと組織文化
  • 全スタッフと顧客が会員のため顧客中心主義を実践しやすい組織環境があります
  • FiASプロジェクトの支援の結果、顧客中心主義委員会が設立され、経営陣に顧客のニーズや意見を伝えています

顧客の声を聴く:顧客から学ぶ

活動 2.

投入材購入支援スキームによるCOVID 19 対応

支援スキームの特徴

  • FED investの7つの対象支店で600,000アルバニアレック(約600,000円)以下の融資を受けた顧客農家が対象
  • 40,000アルバニアレック(約40,000円)相当の農業投入材の購入を支援
  • 2020年7月以降のすべての新規融資利用者が支援を受けることが可能
  • ABA経営委員会(活動4をご覧ください)が支援申請を承認
  • スキームに協力する農業投入材販売店はFED investに当座預金口座を開設し、農家への支援金を口座振込で受け取る
  • 農業投入材販売店とスキームの支援を希望する農家はABAオンラインへの登録が必要。合わせて当座預金の案内も受ける

能力を強化する: 顧客とスタッフの能力強化

活動 3.

金融教育とデジタル教育

顧客の金融教育と金融包摂の実現を目指して教材を作成しました

顧客や支店職員を対象に教材のテストを行いました.

能力を強化する: 顧客とスタッフの能力強化

活動 4.

ABAセンターとABAオンラインを通じた農業技術情報・市場情報の提供

ABA センター

AGRO BUSINESS ASSISTANCE

ABA センターはアルバニアの農業情報や農業専門知識、農業教育や優良営農事例の紹介と普及において中心的な役割を果たしています。ABAセンターのサービスを活用し、農家は自身の農業を成長させ、同時に金融能力も向上させています。

農家のニーズをもとにABAセンターのコンセプトと提供する非金融サービスの種類を決めました

小規模農家への
有益情報
生産技術・市場情報など
ABAセンターではアルバニアの主要な農業分野に関する記事を気軽にかつ簡単に閲覧することができます。各分野のコアエキスパートがそれぞれ信頼性のある情報を提供しています。
  • 畜産
  • 温室野菜栽培
  • 露地野菜栽培
  • 果樹・ブドウ園
  • オリーブ・柑橘類栽培
  • 養蜂
オピニオンチームメンバーは地元のコミュニティのリーダーが中心です。FED investのABAセンターチームと密接に連携しています
オピニオンチーム

オピニオンチームの役割

ABAセンターのサービスに関する会員農家の声を聴き、農家の声をサービスに反映させることがオピニオンチームの役割です。これによりABAセンターのサービスの一層の普及を目指します。
コアエキスパート

オピニオンチームの役割

各分野の営農技術に関する正確かつ最新かつ信頼のおける情報を提供することがコアエキスパートの役割です。これにより農業生産や収入を拡大したいというアルバニアの農家のニーズに応えます。
顧客に届ける: 顧客のニーズを聞き、リーチするためのデジタル技術の活用

活動 5.

IT インフラのアップグレート
新しいシステムを使ったインターネットバンキングサービス“FED Online” がもうすぐ始まります
メディア


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